佐藤泰樹の大器晩成

佐藤泰樹(Sato Taiki)のブログです。日々の活動と考えている事を理論に置き換えて書いていきます。※本文は個人の見解であり、所属団体や組織には関係ございません。

世界20%を占めるイスラム教の食文化ハラールは“日本では”生きづらい。そこにチャンスはあるかも?!

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【世界20%を占めるイスラム教の食文化ハラールは“日本では”生きづらい。そこにチャンスはあるかも?!】
 
ハラールフェア@ビックサイト(http://www.jhfp.jp/about/に行ってきました。
 
ハラールフード
ハラールアラビア語: حلال)は、イスラム法で許された項目をいう。端的にはイスラム法上で食べることが許されている食材や料理を指す。
イスラム教徒の事と、下記ではムスリムと表記する。
 
■食べる事ができるもの・禁じられているもの
・可能:イスラムのルールで処理された鶏肉、牛肉/野菜全般/魚、貝や海藻など海で採れるもの
・禁止:豚/犬/猫/虎などの牙や爪がある動物 きつつき、ロバ、ラバなど
 

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ハラール表示
ハラール表示とは、調理の正規の手順に従ったものである。
食べる物や、化粧品以外にも、ロジスティクス(倉庫での管理)やパッケージでも豚肉と同じ場所で保管されていないなどの、管理手法(口に入る事が無い状態)を言うのだと聞いた。
 
事例:日通、日本ハラール協会から倉庫・輸送に関するハラール認証を取得
 
イスラム教徒の世界シェア
世界で13億~15億人(人口の約20%を占める)と記事では書かれていたが、現地にいらしたムスリムの方は世界で3割と言っていた。ムスリムは子を沢山産むらしいので、これから更に世界シェアが増える可能性がある。
 
イスラム教徒の生活事情参考記事
Vol.6 『日本に住むムスリムの生活事情 』~ハラール編(3)~
 
ムスリムの声
豚を抜いてと言っても、ハムが出てくる日本社会
・飲食店に入り、パスタでも“豚”を抜いてくださいと言ってもハムとベーコンが入っていたりします。豚とハムとベーコンを抜いてくださいと全て言わないと、日本人は何が豚なのかを理解していない
 
ムスリムがやっているトルコ料理屋は、信用で食べる
・例えばトルコ料理では、ハラール認定をとっているケースはほぼ無い。お店がハラール認定はされていなかったとしても、ムスリムの人が作っているのであれば安心して食べることが出来る。日本では信頼が成し得る村社会である。
 

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■まとめ
世界20%を占めるイスラム教の食文化ハラールは“日本では”生きづらい。とタイトルにしたのは、直接、生の声を聞いて、日本では、豚だとか、牛だとか区別して食べていないですし、ゼラチンの中に豚が入っているとも考えず出される事が多い。ムスリムの方はそれを細かく確認し、疑わしくは食べない。という事で、どこの料理であればハラール認定されているのかなど、小さいコミュニティで認識をあわせている。
 
日本人にハラールを認識してハラール料理店を増やせという事は難しい(手順に従って調理する場も少ない)ので、日本人がハラールという考え方があるという事を理解するだけでも、ムスリムの方に理解してもらえるようになるのではないか。
 
それを気遣って、ハラール認定を受けた企業が勝ち始める未来もそう遠くはないのかもしれない。